「モチベーションの前借り」という側面

【情熱の副作用1】「情熱」は、長期的な仕事の生産性を下げる

情熱がもたらす最大の副作用は、長期的に仕事の成果を下げる方向に働くところだ。先にも見たように、数週間から数カ月のスパンであれば、情熱は仕事のパフォーマンスを上げてくれるが、年単位では裏目に出るリスクが大きい。

ケルン大学などの調査を見てみよう(※)。研究チームは700人超のビジネスパーソンに「仕事にどれぐらいの情熱を持っているか」を訊ね、その答えを日々の疲労度と比べた。その結果はこうだ。

● 情熱を持って仕事をした日はモチベーションが高まり、そのおかげで生産性が上がる。しかし、その翌日は普段より疲労感が増え、仕事への情熱が下がりやすい。
● いつもと同じ気持ちで仕事をした場合は、その翌日の疲労感は特に上がらず、モチベーションも下がらなかった。