2025年4月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。健康・医療部門の第2位は――。
▼第1位 50歳以降の人なら一度は受けたほうがいい…大学病院の医師が全中高年に勧める"検査の種類"
▼第2位 糖質制限せずに1年で12kgの減量に成功…痛風と尿管結石に見舞われた医師が実践した「白米ダイエット」の中身
▼第3位 600円以下の味噌は「裏面」を見たほうがいい…見た目は同じでも栄養価がレベル違い「本当に効く味噌」の選び方
▼第4位 筋トレでも有酸素運動でもない…高齢になっても「自分の足腰で歩き続ける」ための"シンプルな動作"
▼第5位 だから徳川家康は「平均寿命の2倍」も長生きした…陣中で「インスタント食品」にしていたスーパーフードの名前
※本稿は、梅岡比俊『医者が教える最高のやせ方 科学的に正しいお腹いっぱい食べられるダイエット法』(すばる舎)の一部を再編集したものです。
「肥満」は諸悪の根源
実は私は過去、ほぼ同時期に、痛風と尿管結石という2つの大きな病気を経験しています。
人間がかかる病気のなかで、もっとも痛い病気のベスト3と言われているのが「痛風、尿管結石、歯痛」で、そのうちの2つに連続してかかってしまったわけです。私は耐えがたい激痛から逃れるために、どうしたら症状が改善するのか真剣に、しかも早急に考える必要に迫られました。
なぜ私が病気になったのか、振り返ってみると、答えは明らかでした。原因は、自分自身の「不摂生による肥満」にありました。
その当時、私の体重は80キログラムを超えていました。身長173センチメートルの私の適正体重は、67〜68キログラム程度なのに!
クリニックを開業してわずか数年、多忙な日々を送っていたのですが、おいしいものを食べることもお酒を飲むことも好きな私は、仕事が終わってから毎日のように、好きなだけ食べて飲んでを繰り返していたのです。スナック菓子もよく食べていたし、お酒を飲んだあと、夜遅くにカップラーメンを食べることもしばしば……。さらに、運動は好きでしたが、医学部を卒業して十数年間、運動らしい運動はまったくしていませんでした。
糖質制限ダイエットに取り組む
そんな日々を過ごしていたら、当然ですが、体重は徐々に増えていきます。少しずつ体調が悪くなっていることから目を背けていた私に、ある日、痛みが襲いかかってきたのです。
このとき痛感したのは、「太る」ということはあらゆる面で非常によくない、ということです。
痛風と尿管結石の痛みから逃れるために、私はまず毎日飲んでいたビールをやめました。さらに、体重のコントロールが必要不可欠だと自覚した私は、人気のあるダイエット法で、しかも短期間で体重を落とせるという噂の「糖質制限ダイエット」に挑戦することにしたのです。
「糖質制限ダイエット」のセオリーに従って炭水化物の摂取をやめ、代わりにタンパク質を摂るようにしました。ラーメンやパンは比較的ラクにやめることができましたが、もともと白米が好きだった私にとって、お米を一切食べないというのはかなりの苦痛でした。