●化学・繊維
――給与も安定推移で総合評価3位
調査対象が大手中心とはいえ、過去6期で1度でも営業CF赤字を計上した企業がないように、国内の化学・繊維会社の底力は健在。世界トップシェア製品を有し、高い利益率を持続している企業も目立つ。従業員の給与は、横バイで安定的に推移すると予想される。
●食品・飲料
――総合評価2位! 給与アップにも期待
16社の投資活動にともなう出金超過の合計は約6兆5000億円と、ビール各社を中心に海外企業の買収など積極的な投資を実施。勝ち組業界で給与の伸びも期待できそうだ。グループ従業員が増えていることなどもあり、「リストラ余力」も高ポイントになっている。
●小売・外食
――「明」のコンビニ、「暗」の家電量販店
成長基調のコンビニやドラッグストア、ホームセンターに対して家電量販店は低迷と、ここにきて明暗がくっきり。百貨店と総合スーパーは上向き傾向に転じており、今後の推移に注目。外食は企業間格差がさらに顕在化。調査対象の半数で従業員給与が上向きで推移。
●運輸・サービス
――内需型企業多数も「安定性」に不安
グループ従業員の減少企業が目立っていることもあって、「リストラ余力」が低水準。国際化を進めている海運・物流を除き内需型企業が多いことから「安定性」は高くなるはずだが、赤字基調の会社も調査対象に含んでいることからポイントも押し下げられている。