原因不明の発熱が続いた80代女性

気温30度以下でも発症してしまう熱中症には、医者さえも判断がつきにくい「うつ熱」という病気もある。うつ熱とは、放熱機能が失われて体温が上がることを指すので、熱中症患者は全てうつ熱を合併していることになる。

千葉大学医学部付属病院・総合診療科の生坂政臣医師
千葉大学医学部付属病院・総合診療科の生坂政臣医師(写真提供=生坂医師)

生坂氏の外来には例年、5月から6月にかけて全国から、「原因不明の発熱」ということで「うつ熱」の患者が多数紹介されてきていた。

たとえばある年の7月初旬にやってきた80代女性は「毎日、午前中は37度台前半、午後は38度前後の熱が1カ月間も続いている」とのことだった。