一流のものに触れているか
自分がいまいる場所からさらに高みを目指すなら、普段と同じ行動をしていてはいけません。異質なものや一流のものに触れ、自分の感性を磨いたり、新たな視点を得ることが大切です。
たとえば、一流ホテルのラウンジで打ち合わせをしてみる。1杯3000円のコーヒーがもったいないなどとケチなことはいわず、自分への投資だと思って飛び込んでください。どんな商談が行われているのか、どんな人が集まってくるのか。周りを観察するだけでいろいろな発見があるはずです。
あるいは、一流ホテルに自腹で泊まってみるのもいいでしょう。帝国ホテルやリッツ・カールトンのサービス品質について書かれた本はありますが、本を読むだけでなく、実際に体験してみることで、一流とは何かの実感値を蓄積していくことができます。
私は社会人2年目のとき、「人脈を増やすためにゴルフくらいやりなさい」という上司の勧めで、地元の名門ゴルフ場の会員権を安く譲ってもらい、ゴルフを始めました。25歳の私には大きな投資でしたが、そのゴルフ場で私は多くの会社経営者の方と知り会う機会を得ました。いま振り返れば、当時の自分には多少は背伸びと感じられた行動も、やはり必要だったと思います。
一流のものに触れれば、優秀な人ほど、自分がいかに未熟でもっと成長しなくてはならないかを実感するといいます。そして、自分も一流なものにふさわしい人間になろうと努力します。
ここまで、年収1億円プレーヤーに共通の8つの要素を紹介してきました。まずは騙されたと思って、前回の図・STEP1から5の順で、ご自身の「人生企画書シート」をつくってみてください。目的をもって人生を歩む人だけが、とてつもなく「稼ぐ人」になれるのですから……。
(構成=前田はるみ 撮影=平地 勲)