【IT】うちは真面目な人ほどリストラされずに残っている。コツコツとやる万年係長タイプね。でも考えてみれば、そんな人間が溜まっていくと、生産性も上がらずに会社はおかしくなるな。

【化学】典型的なのは、朝早く来て夜遅くまで仕事をしている社員。仕事の質ではなく、時間と量で勝負しているような管理職は絶対にだめだ。効率とスピードが問われる今の時代では会社のお荷物的存在でしかない。

【電機】同じ評価の人間を切る場合、昔は扶養家族が多いやつから切っていくというのがあったが、今でもあるかもしれないね。

【食品】あった。10年前のリストラのときは、候補者全部の名前と、給料と支払っている通勤費、家族手当、住宅手当などの諸手当も全部載せた一覧表を作った。それで扶養家族の人数もわかるのだが、それを経営陣に見せ、最初は独身者から選びましょうとこちらが言うと、経営陣の一人から「家族がいる、いないは関係ない。家族は仕事しないんだから」と言って、家族持ちから指名していくんだ。

【流通】いや、今でもあるよ。パフォーマンスは同じで給料も同じなら、諸手当の支払いが多い社員を切っているという会社も同業他社にはあるよ。

【化学】よく俺は給料分の利益は出しているから大丈夫だというやつがいるが、完全に間違っているね。一般的には給料の2倍稼いだとしても、自分の食い扶持だけだ。会社に対する貢献度はプラスマイナスゼロ。少なくとも年収の3倍は稼がないと危ない。

【流通】それこそ年収の3倍の利益を稼げない社員は会社の“扶養家族”ということだよ(笑)。