【化学】昔は会社に対する貢献度が低い、人事評価が真ん中以下の人から切った。今は真ん中以上の人も対象だ。A~Eの5段階評価で言えば、C評価、B評価の人も対象になっている。
【金融】正直言ってC評価以下の人はすでに切っているから、残っているのはA、Bクラスしかいない。細かく言えばBマイナスから切ることになる。また、年齢で言えば、能力が同じ30代と40代の人間なら間違いなく40代を切る。うちの会社で言えば、8割の社員がリストラの対象になっていると言ってもいいね。
【IT】本人も会社もリストラの対象ではないと思っていても、経営環境の変化でいつの間にかリストラの対象になってしまう。そんなリストラが日常茶飯事に起きている。ましてや中国、インドが台頭し、国際競争力が低下するとますます進む。リストラされないと安心できる人なんて誰もいない。
リストラ対象になる働き方とは
【流通】ただリストラで注意しなければいけないのは、残った社員のモチベーションが下がらないようにすることだ。彼は辞めさせられてもしょうがないなと思う人間をピックアップする。あるいは、仕事がずば抜けてできる社員がいれば、その人を切る。なぜならできる社員には敵が多いから、周りの人間はああよかったと思うし、職場風土のマイナスにはならない。そのために周囲にそれとなくヒアリングする。
【電機】低いパフォーマンスしか出せない社員が真っ先に切られるのは当然。それ以外で言えば「真面目で無能な人」だ。じつはこんな社員ほどやっかいで迷惑な存在はない。これはドイツのワイマール共和国の参謀総長だったハンス・フォン・ゼークトが言っているのだが、彼は軍人を有能か無能か、勤勉か怠惰かの4タイプに分け、有能で勤勉な人は参謀タイプ、有能で怠惰な人は司令官タイプであり、無能で怠惰な人は連絡将校タイプ、そして無能で勤勉な人は「銃殺」すべきと言っている。会社で言えば、真面目で無能な人は、上司が言ったことを自分で加工し、余計な味付けをして職場を混乱させる。