マネージャーになる方が食いっぱぐれない

こうした変化にもついていけばいい、という考え方もあるが、もう一つの理由として、変化する技術への追従がライフスタイルの変化に伴い難しくなっていくのではないか、ということが挙げられる。これも人によるので、大まかな傾向に過ぎず、あてはまらない人もいるだろうが、例えば結婚したり、子供ができたりすると、休日の勉強時間は減っていく。エンジニアの多くは職場だけではなく、就業後や休日に技術研鑽をしている。確かに積み上げてきた知識はあろうが、自分の数倍の可処分時間を持っている人と、変化の速い業界で戦うのは不利だ。

スペシャリストにこうした事情があるのに対して、ジェネラリストはどうだろうか。正直に言って、マネージャーに移っていくキャリアの方が食いっぱぐれないように私は思う。直感的にはマネージャーが必要なのは数人に1人の割合なので、そちらの方が椅子が少ないように思うのだが、エンジニアが増える速度の方が速いので、どの会社でもいいマネージャーは人手不足である。

オフィスで新入社員を教育するビジネスマン
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いろいろな可能性を検討したほうがいい

それに、マネージャーといっても人を含めたチームをマネジメントするエンジニアリングマネージャーに限らず、プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーといったキャリアもある。他にも、私のように経営者として、CTOやCEOを目指すといった道もある。加えて言えば、AIによってエンジニアの生産性が向上する世界において、重要なのは「どうやって作るか」ではなく「何を作るか」である。そして、それを決めるのはまさしくプロダクトマネージャーに他ならない。