法則とは、一定の条件下で成立する規則性や関係性を指す。そのため、時代や場所を問わない普遍的なものとして、職場や家庭生活に応用することができる。政治・教育ジャーナリスト清水克彦さんの著書『知って得する、すごい法則77』(中公新書ラクレ)で紹介されている77の法則の中から、ビジネスシーンで使える4つを紹介する――。
ドミノピースを押す男の指
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会議がだらだらと長引いてしまう原因

①パーキンソンの法則――仕事の量は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

「30分で終わるミーティングだと聞いていたのに、実際には1時間もかかった」

こんな経験がある方は多いのではないでしょうか。

誰かが遅刻した、議論が思いがけず白熱した、といった理由もあるかもしれませんが、大きな理由は、ミーティングの主催者が、会議室や打合せ室を一時間確保していたことにあります。

「1時間までは大丈夫」

こんな気持ちが、短く終わるはずのミーティングを長くしてしまったのです。

これを「パーキンソンの法則」と言います。

「余裕を持った予算」の落とし穴

英国の歴史学者で政治学者のC・N・パーキンソンが提唱した、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。

「時間的に余裕があるから大丈夫。足りなければ少し残業すればいい」

このように考えていると、効率的に終わらせることができる作業にだらだらと取り組むようになって生産性が下がります。

費用に関しても本来であれば節減すべき予算を、「少し多めに確保しているから」と考え、上限近くまで使い切ってしまうと、経費がかかりすぎるという状況から抜け出せなくなります。

その意味で言えば、パーキンソンが提唱した「人間は、利用可能な資源をあるだけ使ってしまう」という法則は、タイムマネジメントやコストマネジメントに関して、どこか甘い人間の本質を見事に突いていると言えるのではないでしょうか。