英語が上達する方法はあるのか。サッカー通訳者の酒井龍さんは「英語学習は失敗が9割だ。勉強し始めた当時、過去形の文法を気にするあまり『わかりました』を『I understood.』と言ったら、相手からブチギレられたことがある」という――。

※本稿は、酒井龍『最高の英語学習法の見つけ方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

握手をする、外国人と日本人のビジネスマン
写真=iStock.com/davidf
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「I’m fine, Thank you.」よりこなれた返し

ここでは実際に僕がネイティブと会話する中で、鬼のように恥をかいた体験談と、そこから学んだ対策やフレーズをご紹介します。恥をかいたからこそ、僕の身体には刻まれましたが、僕みたいに恥をかきたくない方はぜひ読んでみてください。

英語の挨拶は、「How are you?」が最も一般的で、直訳すると「調子はどう?」という意味。答え方は、「I’m good(元気だよ)」などと、シンプルな返しでOKです。

日本語の感覚からすれば、基本的には「こんにちは」と同義なので、本当はそこまで気にする必要はありません。

しかし留学当初の僕は、「調子どう?」になんて答えればいいかわからず、「え、調子……? いや別に、んー」と毎回頭が真っ白になっていました。

英語の挨拶には多くの種類がありますが、基本的には意味は同じ。にもかかわらず、ある日友達から「How’s everything?(元気?)」と挨拶されて、直訳して意味がわからなくなった僕は、「What’s everything?(何が?)」と答えたら、「やっぱなんでもない」と気まずい雰囲気になりました。

また、挨拶の1つである「What’s happening?(調子どう?)」も僕にとって難敵で、友達から聞かれると毎回「何が起きてるんだ?」と直訳してあたふたしてしまいました。正直この挨拶はやめてほしいです。

こちらに、英語の挨拶をざっくりと、まとめてみました(図表1、2)。