東京駅直結の百貨店・大丸東京店のお弁当エリアで、「ミルフィーユ寿司」が3年連続売り上げ1位になっている。時事通信社水産部の川本大吾部長は「インスタ映え間違いナシの見た目だけでなく、味付けに工夫があって満足度が高い。“肉高魚低”の消費傾向の中で、魚食の新たなトレンドになりつつある」という――。
創作鮨処タキモトの「ドリームプリティミルフィーユ」
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創作鮨処タキモトの「ドリームプリティミルフィーユ」

東京駅のデパ地下で人気を博す美しい弁当

大丸東京店の地下1階の食品フロア「ほっぺタウン」には、全長約60メートルにおよぶ“お弁当ストリート”がある。多くの店が軒を連ね、フロア全体で年間およそ1000種の弁当が販売されている。開店からたくさんの人が詰めかけ、お目当ての弁当を求めてすぐに行列ができる店もある。

そんな弁当激戦区でこの3年間、不動の人気を誇っているのが「創作鮨処タキモト」が販売する“ミルフィーユ寿司”だ。その名も「ドリームプリティミルフィーユ」(税込1695円)。ファンタジックかつ幾分盛り過ぎとも思えるネーミングで、透明の四角いケースは弁当というよりまさに「海の宝石箱」。インスタ映えは間違いなし、といった印象だ。

ミルフィーユの層を構成するのは、酢飯のほかサーモン、サケフレーク、高菜、タラコ、キクラゲの佃煮。その上に、アワビ、ネギトロ、エビ、カニ、イクラといった高級食材が載せられている。