日本列島は「3.11」以後も地殻変動が続いている。東北・関東では2年近く過ぎた後でも地震がやむことがなく、富士山など活火山の噴火もスタンバイ状態にある。こうした現象はすべて「地学」が扱う分野なのだが、残念ながら日本人の地球に関するリテラシーは先進国でも最下位に近い。
というのは、高校の理科教科で地学だけが大学受験科目から外されることが多く、長年敬遠されてきたからだ。実は、全国高校生の7%しか地学を受講していないというデータもある。よって、我々の地震・津波や地球温暖化に関する知識は中学のレベルに留まる、というお寒い状況なのである。
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