自分に非があっても、心まで否定することはない

「怒られる自分が悪いんだ」
「自分がもっとちゃんとしていれば」

どんどんマイナス思考に飲み込まれ、気分がどん底へと沈んでいった。

だけど、よく冷静に考えてみると、たとえミスをしてしまっても、「どこがどう間違っているのか」を指摘し、「次からは気を付けてね」と一言注意すれば済む話ではないだろうか。

そこに怒りの感情を乗せてくるのは、その人が自分の機嫌をコントロールすることができていないという、ただそれだけの話なのだ。

しかも、そのような人に限って、言いやすそうな人にだけきつく当たる節がある。

そんな見た目だけが大人で、中身は子どもの未熟な人間の癇癪かんしゃくに、わざわざ振り回されてやる道理はない。

『明けない夜があるのなら夜更かしを楽しめばいい ネガティブなままこの世を生き抜くための30のレッスン』(KADOKAWA)
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たとえ誰かに理不尽な怒りをぶつけられたとしても、自分を責める必要はまったくない。

相手を逆上させないためにも口頭で謝罪をすることは大切だけど、別に心の中でまで謝らなくたっていい。

今日も今日とて、怒りん坊さんがぷりぷりしてるなぁ程度に考えておけばいい。

もちろん、自分自身に非があったのであれば、誠心誠意の謝罪をし、反省をすることは大切だ。

それでも自分の心を犠牲にしてまで、他人の怒りの感情のけ口に利用されてやる必要はない。

理不尽にキレてくる人とは、「いかにわかり合うか」ではなく「いかにやり過ごすか」がコツ。あなたのメンタルを守るためにも、攻撃的な人とはできる限り距離を置こう。

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