山火事の件数は40年で10倍以上に増大
一般に山火事の発生原因は、落雷や火山噴火による自然発火である。病害虫による立ち枯れや熱波などで乾燥した樹木が摩擦により発火する場合もある。山火事直後の土壌は競合する植物や病原菌が少なく、苗木にとって好適な環境と言われている。焼け残った根や幹から芽を出す萌芽再生能力が高まるとの説もある。言わば、生態系の一部という面はある。
しかし、過去40年間で山火事の発生件数は10倍以上に増大しており、その背景にあるのが地球温暖化の進行だとの科学者の指摘がある。気温の上昇、湿度の低下、降雨量の減少、強風といった山火事の条件がそろいやすくなっているという。近年の米国カリフォルニア州やオーストラリアもさることながら、カナダの山火事は一層深刻だ。
カナダ政府の発表によれば、2023年の山火事による焼失面積は、過去最大の約18万平方キロメートルである。日本の国土面積37万8000平方キロメートルの48%に相当する広さだ。山火事はカナダ全土で発生し、約6600件と報告されている。さらに、この年の記録的な山火事で排出されたCO2は、EUのコペルニクス気候変動サービスのデータ推計によれば、約17億トン。通常の経済活動でカナダが排出する量の2年分を超える。
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