大成功した人を妬ましく思うときはどうしたらいいか。コラボレーティブ・ファンド社パートナーのモーガン・ハウセル氏は「ある一つのことに異常なまでに優れた人は、ほかのことが異常なまでに苦手な場合が多い。その人の全てを見て本当にその人になりたいと思うのか、自分に問うてみるといい」という――。

※本稿は、モーガン・ハウセル(著)、伊藤みさと(訳)『SAME AS EVER この不確実な世界で成功する人生戦略の立て方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

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写真=iStock.com/hocus-focus
※写真はイメージです

ユニークな考え方は丸ごと受け入れるしかない

人間には、次のような傾向が備わっている。あなたが好むようなユニークな方法で世の中について考える人は、ほぼ間違いなく、あなたが好まないようなユニークな方法でも世の中について考えている。

この点はとても見過ごされやすく、誰を尊敬すべきか、大きな成功をおさめた人たちに何を期待すべきかについて、私たちの判断を鈍らせる原因となっている。

重要なのは、ユニークな考え方は丸ごと受け入れるしかないということだ。なぜなら、彼らが人々から称賛されている部分と、軽蔑されている部分とを切り離すことはできないからだ。

ここで少し、誰からも必要とされながら、誰からも愛想を尽かされた戦闘機パイロットの話をしよう。