天才・奇才に「一般常識」は通じない

ジョン・ボイドは、おそらく史上最高の戦闘機パイロットだった。

ボイドは誰よりも大きな改革をこの分野にもたらした。彼が書いた『航空攻撃研究』は、戦闘機の機動作戦のマニュアルだが、技術者が航空機を製造するときと同じくらい数学が多用されている。

彼の視点はシンプルながら説得力があった。たとえば、空中戦で優位に立つには、飛行機がどれだけ速く高く飛べるかではなく、どれだけ素早く進路を変えて上昇を開始できるかのほうが重要であるという。