4年生は土日のそれぞれ半日、5年生は土日のどちらか半日は休む
では、日頃はどうか――?
一般的に中学受験の勉強は小3の2月から3年間かけて進めていく。大人の感覚からすると、3年なんてあっという間に感じるが、人生経験がまだ浅い小学生の子どもには、とても長く感じるものだ。また、大人と違って子どもは、遠い未来に向けて常に頑張り続けることはできない。だからこそ、ときどき休むことが絶対に必要なのだ。
学習習慣を身に付けることは、もちろん大事。でも、4年生のうちは毎日勉強漬けにする必要はない。土日2日間の各半日はゆっくり休む、またはたっぷり遊ぶ。5年生なら土日のどちらか半日は休むか、遊んでほしい。そして、その時間は子どもの好きなことをやらせてあげてほしい。ただし、ゲームやYouTubeは中毒性があるので、おすすめはしない。
6年生も合間にリフレッシュの時間を挟む
仕事でもそうだが、ずっと根を詰めていると、頭の働きが鈍り、良いアイデアが浮かばなかったり、つまらないミスをしたりするもの。勉強もそれと同じで、ただたくさんの時間やれば効果が出るわけではない。むしろ、休日にたっぷり休んでリフレッシュしたほうが満足感が得られ、月曜からまた「勉強を頑張ろう」という気持ちに切り替えられる。
6年生だって一日中勉強をする必要はない。ずっと机に向かったままだと、運動不足で血流が悪くなり、頭が働かなくなってしまう。1時間勉強したら、軽く身体を動かしたり、おしゃべりをしたりして、リフレッシュの時間を挟む。
長期間に及ぶ受験勉強をうまく乗り越えていくコツは、このメリハリだ。6年生は入試本番まであと少し。適度に休みを入れながら、最後まで悔いのないよう頑張ってほしい。
(構成=石渡真由美)