三が日で「頭の疲れ」を取れば、また頑張れる

それともう一つ、ここで休んだ方がいいのは、子どもの疲れを取るためだ。中学受験に挑戦しようとしている子どもたちは、4年生から塾通いが始まり、毎日多かれ少なかれ何かしらの受験対策をしていると思う。小学校の授業に加え、塾に習い事、そして塾の宿題と今の子どもたちは本当に忙しい。親から見ると、このくらいみんなやっていると思うかもしれないが、実は子どもたちは心身ともに相当疲れている。

身体の疲れはたっぷり睡眠を取れば回復するが、頭の疲れは外からでは分かりにくいし、子ども本人も気づいていないことが多い。でも、このままこの状態が続いていくと、いつか気持ちがポキッと折れてしまうことがある。だからこそ、ときどき休むことが重要なのだ。

三が日はとにかくゆっくり休むことだ。休むというのは寝正月を意味するわけではない。たくさん遊んで日頃の頭の疲れを取り、リフレッシュする。ここでしっかり休んでおくと、気分が一新し、「よし、また頑張ろう!」と前向きな気持ちになりやすい。

テーブルに並べたおせち料理
写真=iStock.com/JGalione
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5年生は朝の30分だけドリルを

ただし、休むのは3日まで。それ以上休んでしまうと、通常の生活リズムに戻しにくくなるからだ。5年生の場合は、三が日でも朝の30分だけドリルをやるなど、ほんの少しでいいから学習習慣を維持しておくことを勧める。ここで完全に勉強から離れてしまうと、通常のペースを取り戻すのに時間がかかってしまい、下手をすると6年生で好スタートを切るのが難しくなってしまうからだ。

4年生なら三が日はとことん休み、5年生なら朝の30分だけ勉強をして、あとは休む。6年生の場合は、ここはグッと我慢して入試本番に備える。これが私の勧める冬休みの過ごし方だ。