仕事の飲み会をスマートに切り上げるにはどうすればいいか。編集者の戸賀敬城さんは「飲み会の途中でビジネスにならないことがわかったときは、スマートに帰宅を促したいところ。気の利く人という印象をのこせるお勧めの方法が2つある」という――。

※本稿は、戸賀敬城『ビジネス会食の技術』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

居酒屋での飲み会で料理を取る人
写真=iStock.com/Satoshi-K
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飲み会では下地となる線を描き終えれば十分

飲み会の席は、ビジネスの結果につなげるための大切なステップです。

会食の場を通じて、自分のプレゼンスを上げたり、コミュニケーションを深めたり、仕事につながる情報などを得たりするのが目的であって、その場で契約のサインをもらうのが目的ではありません。

「今日、契約をしていただきたいので、印鑑を持ってきてください」と言われるような飲み会は存在しません。楽しくお酒や料理を楽しむことなどできなくなります。

飲み会で「契約をとろう」「何かを決着させよう」と考えるのは間違い。そもそもお酒が入っている場で決定したことを信用するのはナンセンスです。相手に「覚えていない」「そんな約束したっけ?」と言われたら意味がありません。

絵にたとえるならば、飲み会では下地となる線を描き終えれば十分。そこに色を塗るのは、会議やプレゼンの場であるべきなのです。