外国から見て、日本人はどのように見えているのか。北京、ハワイ、ロサンゼルスで暮らしたYouTuberのYuna(ろこゆん)さんは「日本に住んで驚いたのは、『バーキン買うなら豊胸しろ』という広告を見かけたことだった」という――。

※本稿は、Yuna(ろこゆん)『北京・ハワイ・LAに移住してたどりついた どんな逆境もホームにする生き方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

私は絶対、豊胸よりバーキン

日本に住むようになって、街を歩いていたら、「バーキン買うなら豊胸しろ」という広告をラッピングしたタクシーを見かけて、「ありえなくね?」と写真を撮ったことがあります。同じお金をかけるなら、私は絶対、豊胸よりバーキンです。バーキンは価値が上がるので、浪費ではなく資産になります。胸はサイズ関係なくいつか垂れるので、私は賢い投資だとは思えません。

東京の渋谷交差点
写真=iStock.com/kasto80
※写真はイメージです

私はYouTube界で1、2位を争うくらいの貧乳で、コメント欄にも「貧乳だね」「豊胸しないの?」「胸ちっちゃすぎない?」とよく書かれます。

ですが、生まれ変わって貧乳と巨乳のどちらを選ぶかと聞かれても、私は貧乳を選びます。貧乳と巨乳のメリットとデメリットを考えたら、貧乳のメリットのほうが個人的には好きです。

貧乳だと、飲みの場でも笑いを取ることができます。バーベキューでまな板を探している人に、「私の使う?」って胸をグイッと見せると、100%笑いを取れます。着る服を選ばないし、スリムに見えるから貧乳最高だなって思います。

肩も凝らないし、垂れにくいし、汗疹ができないし走りやすいし、いいことずくめです!

女性の本能をドル箱扱いする日本

もちろん、胸が豊満な方には別のメリットがあると思っています。

日本では、コンプレックスを刺激する商法で怪しげな美容施術を散見します。

胸が大きいほうがいい? 二重のほうがいい? どこの馬の骨かもわからない誰かが美の基準を決めつけては、それに合わせて「努力」をする日本人女性、アジア諸国の女性を私はたくさん見てきました。

「美しくなりたい」という女性の本能を、ドル箱扱いしないでもらいたいものです。

私の好きな言葉に、マネージャーをしているアビーの「自分のコンプレックスは自分で決めたい」があります。

美しさとは、誰かが決めるものではなく、良い・悪いの取捨選択をした上で、自分の一番なりたい姿でいることなのではないかと思います。