福沢諭吉と娘婿の意外な関係

相場の才覚は明らかだったが、本人は日露戦争後の大暴落を切り抜けたあたりで相場を手じまいして実業界に本格転身を図った。

「事業のみが人間の生命を永久に伝え」ると考えたが、「金持ちになって金持ちを倒してやろうと実業界に発心した」とも語っているように特に何かを成し遂げたかったわけではなかった。