仕事が集中しやすいため、体調への配慮は重要

また、このカテゴリーの人は能力が高く、責任感も強く、安心して仕事を任せられるうえに本人の意欲も高いため、仕事が集中しやすくなります。

それによって過労やストレスで体調を崩したり、デスクワークの場合は首や肩の凝り、腰痛、眼精疲労、頭痛などに悩まされたりすることも少なくありません。

そうなると業務への意欲が減退し、その状況でなお仕事が集中すると極度のストレスと心身の危険を感じ、離職に至ることがあります。

そのため健康状態と業務量にはくれぐれも注意を払うようにしてください。

聴診器を手に持っている人
写真=iStock.com/Sebastian Gorczowski
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独立した人との関係を継続する

このカテゴリーの人は強い自信と行動力があるため、離職を防ぎきれないこともあります。特に独立志向の人の独立を思い止まらせることは、なかなか難しいです。

とはいえ、現場でトップクラスの成果を上げている人に辞められることは大きなダメージとなるため、ダメージを最小限に食い止める対応をとることも重要です。

その対応の1つが、独立する人には業務委託先として関与してもらうことです。

独立直後は顧客も少なく、売上が安定しない場合も多いものです。その場合、業務委託先として仕事を依頼することは、相手にとってもありがたいことです。

業務委託先として引き続き業務を担当してもらえば、業務を継続してもらえます。

転職する人でも転職先が副業可能なら、業務委託先となってもらうことは可能です。

あるいは独立後、業務提携先として協力体制を築き、仕事を紹介し合う、共同受注して利益をシェアするといったことも可能です。また、オフィスを間借りさせてあげて賃料を入れてもらうなどのコストをシェアする方法もあります。

こういう状況を実現するには、何といっても喧嘩別れをしないことが大切です。

辞める部下を「裏切者」ととらえる上司もいます。こうなると退社後も関係を継続することは難しくなります。

辞めた後も業務委託先や提携先として関与してもらうという発想を持ち、具体的な提案内容も整理できていれば、感情的にならずにそういった提案がしやすくなります。

また、「独立してうまくいかなかったら、いつでも戻って来いよ」と伝えておくのもありでしょう。独立にしろ転職にしろ、出戻りするケースは意外とあるものです。