小さすぎ、太すぎ、中折れ、遅漏…

■サイズや見た目の問題……小さい、短い、細い。太すぎ・長すぎで相手が痛がる。包茎、色が黒い。
■勃起や射精に関わる問題……勃起しない。早漏、中折れ、遅漏、射精できない。
■相手の反応の問題……相手が満足しているように見えない。相手がイッたかどうかわからない。
■その他の問題……経験不足。相手がいない。童貞。

このなかでは、やはりサイズに不満があるという回答が最も多く、次いで勃起しない、早漏、遅漏(射精できない)、中折れが同率ぐらいで続き、包茎の悩みも少なくはありませんでした。

これは、「ペニスに悩みがある」と回答している方の悩みとほぼ同じ。自分のペニスに悩みがある人は、セックスのとき、相手を満足させている自信もないということでしょう。ペニスに悩みがないという男性が、セックスで相手を満足させているかは、はなはだ疑問ではありますが……。

「週1セックス」で死亡リスクが半減する?

セックスが、パートナー同士の愛情表現だけでなく、健康や幸福度によい効果をもたらすことは、さまざまな研究でわかっています。性欲を司るとされるテストステロンが、仕事の能力とも関連するという報告も少なくありません。まわりを見渡しても、仕事ができる男性ほどセクシュアル・アクティビティが高い印象があります。

セックスは、健康や寿命とどんな関連があるのでしょうか。

2020年に、20歳から59歳までの15269名(男性7765人・女性7504人。平均年齢39.1歳)のアメリカ人を対象に、セックスの頻度と死亡リスクをワシントン大学の研究グループが調査しています(※2)

※2:Cao, C., Yang, L., Xu, T., et al. (2020). Trends in sexual activity and associations with all-cause and cause-specific mortality among US adults. The Journal of Sexual Medicine, 17, 1903-1913.

約5年の追跡調査で、その間に参加者228人が死亡したのですが、その内訳は、ガンが62人、心臓血管系の病気での死亡は29人でした。それらを分析した結果、セックスの頻度が高い人は、死亡のリスクが低いことが判明。セックスを週1回以上する人は、年1回以下の人と比べると、死亡のリスクが約半分程度だったのです。

マスターベーションについては調査されていませんが、セックスをしている人のほうが、死亡リスクが大幅に下がっていたということです。

もっとも、セックスをたくさんしているから健康なのか、健康だからセックスをたくさんしているのかはわかっていません。それでも研究者らは、セックスと健康との関連について、次の3つが影響しているのではないかと考察しています。

■セックスは運動といえるほどの身体活動である。
■セックスをすると、幸福を感じる「エンドルフィン」という神経伝達物質が出る。
■パートナーと親密さを共有できる。
パリの凱旋門で手を繋ぐカップル
写真=iStock.com/franckreporter
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