日本人に「不足しがちな栄養素」を補うには…

◎緑の濃い野菜

ほうれん草、小松菜、春菊、ケールなどの青菜や、ブロッコリー、ゴーヤなど緑の濃い野菜は、日本人に不足しがちなマグネシウムを多く含んでいます。マグネシウムは、骨や筋肉などの細胞内に多く存在しており、エネルギーをつくり出すためになくてはならない栄養素です。血管や筋肉をやわらかく保つのにもマグネシウムが関わっています。不足すればマグネシウムと拮抗するカルシウムの濃度が上昇し、代謝がうまくいかなくなります。

その結果、体のあちこちで筋肉が収縮して痙攣が起こりやすくなります。足の筋肉で起これば「足がつる」ことが多くなりますし、血管が収縮すれば血圧が影響を受け、やがては糖尿病、心臓病などの病気につながります。腸の動きも腸管壁の筋肉によっておこなわれているため、収縮状態が続けば消化管の動きが低下し、便秘の原因になります。

このようにマグネシウムは全身に関わる重要な栄養素でありながら、ストレスがかかると尿からどんどん排出されてしまいます。加齢や薬の影響などによって体内のマグネシウム量が減ってしまうこともあります。そもそも供給源となる野菜に含まれるマグネシウム量は減っているのに、ストレスの多い現代社会では、多くの人がマグネシウム不足を招きやすいという構図になっているのです。さらに、骨を強くしようとカルシウムばかりを補充すれば、よりアンバランスを招く結果になります。意識して緑の濃い野菜を積極的に食べることをおすすめします。