記憶したければ、スマホで撮ってはいけない

「おもしろい」以外にも記憶につながる引っ掛かりを作る方法はさまざまにある。

ある冬の日、高層ビルのガラス張りの一室で仕事の打ち合わせをしたときのこと。その日は朝からみぞれ混じりの雨が降っていて、部屋に入ったときには、ほぼ雪に変わっていた。東京・神谷町のあたりのビルだったから、窓からは都心の高層ビル群、さらには東京タワーが見える。なかなかに印象的な景色だった。

もしこれを「記憶の沈澱物」として自分の中にしまいこみたいとしたら……僕は、スマホで写真を撮らないことをおすすめする。