育児を巡る夫婦間の衝突はなぜ起こるのか。2021年に待望の第1子に恵まれ、現在は2児の父でもあるライターのヨッピーさんは「子育てのメイン担当が変わらないと妻(夫)の気は休まらない。『子育てワンオペの日』を設けてメイン担当を順番に交代するとうまくいく」という――。

※本稿は、ヨッピー『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

赤ちゃんを抱っこしながら掃除機をかける女性と、ソファーでスマホを使用している男性
写真=iStock.com/grinvalds
※写真はイメージです

妻の「イクメン気取りウザ」という声が多い理由

「回復する手段を知っておくことは大事」です。24時間ずっと働きづめで生きていける人間なんていないので、適度に休憩する事はどう考えても大事です。そこで、育児における「休憩」の概念について書いておきます。

例えば、世の共働きの家庭のうち、一番多いであろう「家計の大黒柱を夫が担い、家事育児の大黒柱を妻が担う」みたいなパターンを考えます。旦那さんがフルタイム正社員で働きつつ、奥さんはパート勤務、みたいなパターンですね。

ちなみに既婚者世帯のうち、共働きは今や7割ですが、「妻もフルタイムで働く正社員」というケースはうち3割程度とのことなので、やはりボリュームゾーンは「旦那さんがフルタイム正社員、奥さんがパートもしくは時短勤務」という世帯なのではないでしょうか。

もちろん奥さんも働いているわけですから夫側も家事育児にコミットする事を求められて当然なのですが、手伝っているつもりでも、「旦那がオムツを替えたくらいでイクメン気取りしててうざい」みたいな声がSNSなんかでよくあがります。

「手伝い方」をわかっていない夫が多い

この場合、家事育児のメイン担当は奥さんなので旦那側はどうしても「手伝う」みたいなポジションを取ってしまいがちだし、そのことは仕方ないよなぁと思ってもいるのですが、この「手伝い方」をわかっていない人がけっこういるな、と思っています。

これは実際に子どもが生まれたらわかることなんですけど、実は育児ってひとつひとつは全然大変じゃないんですよ。

オムツを替える、ミルクをあげる、着替えさせる、お風呂に入れる、などなど、ひとつひとつは慣れれば全然難しくないし、簡単なんです。ただ、これがずーっと続くと段々しんどくなってくるんです。