「魚沼に米がなかったのは初めて」

笠原さんは23歳から33年間、米作りをしている。水田面積の広さは南魚沼市では3番目。笠原農園の年商は2億5000万円、従業員は10人。売り上げの9割はふるさと納税の返礼品としてのそれだ。残りの1割はホームページからの直接販売と米の卸問屋に出したもの。農協には10年前から出していない。

同農園の水田は全部で400枚。1枚(1反)とは300坪で、およそ480キロの米がとれる。ただ、笠原さんのところは400キロほどの収穫に抑えている。それはおいしい米を作るためのこと。