弔電を送ることに躊躇はいらない

遺族にはすぐに連絡を取らないと前項で述べましたが、逆の場合ももちろんあります。故人と非常に親しい関係で、なおかつ日頃から家族とも懇意にしている間柄ならば、何をおいてもまず駆けつけたいものです。

千宗屋『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』(小学館)
千 宗屋『いつも感じのいい人のたった6つの習慣』(小学館)

故人に最後の別れをさせていただき、遺族と悲しみを共有することで、互いに慰められる一瞬が訪れるのではないでしょうか。こうした行為は、自身の動揺や心の痛みに対処する意味でも大切なことだと思います。葬儀の準備など手伝いを申し出、できることには積極的に参加させていただくのもよいでしょう。

昨今は、お通夜や告別式へ伺うこと、供花を送ることを遺族が辞退されるケースも多くなっています。そんな時でも、弔電を送ることに躊躇はいりません。

いまだお悔やみを受け入れられない遺族の心情に寄り添いつつも、できるだけ負担のかからない方法で心のこもった弔いの気持ちを伝えるのは、遺族の慰めにもなり、自分なりの心の整理、グリーフケアにもつながることです。

コロナ禍を機に大規模な告別式が減っています。故人が高齢だった場合などは、家族葬ですますという連絡が来ることもしばしばです。また、似たようなニュアンスで密葬という言葉もよく使われます。まずはこれらの意味と違いを正しく理解しておきましょう。

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