リードをとるときはいつも「自信100、不安0」

聖澤諒『弱小チーム出身の僕がプロ野球で活躍できた理由』(辰巳出版)
聖澤諒『弱小チーム出身の僕がプロ野球で活躍できた理由』(辰巳出版)

塁に出て、ベースから離れてリードをとる。ほとんどのランナーには不安な気持ちもあると思います。でも僕は投手がセットポジションに入って第一リードをとったとき、不安は全くありませんでした。2秒後に牽制がくる、ここでうなずく、3秒後には投球をしている。試合開始前の準備段階で相手ピッチャーのことを丸裸にしているので自信を持っていました。「自信100、不安0」。そういった心の状態でリードをとっていました。

「このピッチャーの癖を教えてください」と後輩や若手に聞かれたこともよくありました。

「このピッチャーは連続2球までは牽制あるよ」「クイックは○秒程度だよ」くらいの情報は教えますが、自分が見つけ出した癖の核心部分までは教えませんでした。その情報は自分がプロで飯を食っていくための貴重な財産ですからやすやすとは教えられません。いくらチームメイト、後輩とはいえ自分のポジションを脅かすライバルになるかもしれないですからね。そこはプロの世界ならではの生存戦略だと思ってください。

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