「野菜たっぷりのみそ汁」でがんの進行を遅らせる
私の患者さんで、膵臓がんの手術後に局所再発したにもかかわらず、食事などのセルフケアだけでがんが進行しないまま数年間、元気に過ごしている女性がいます。
聞くと、抗がん食材を使った野菜たっぷりの具だくさんみそ汁を毎朝のルーティンにしていました。
みそ汁は、具材の栄養に加え、大豆を発酵させたみその健康効果も同時に得ることができる非常におすすめのスープです。
胃がんの死亡リスクが3割低下
みそなどの大豆食品に含まれるイソフラボンには、強力な血管新生阻害作用があります。
血管新生とは血管を作り出す機能のことで、がんはこの機能を活用して成長するため、阻害することでがん予防につながるのです。
日本人を対象にした大規模な調査でも、みそ汁の摂取が多くなるほど、乳がんになりにくいといった結果や、大豆食品やみそ汁を多く食べている人は胃がんになった場合の死亡リスクが3割低下していたという報告もあります。