意地悪に対する最高峰の仕返し

意地悪という、「もらい事故」に対する最強戦略は実はもう一つ、隠し球があります。

そして、これぞ意地悪に対する最高峰の仕返し。

それは「救う」です。

「え、救うって意地悪してきた人を? そんなの神様の所業ですよ。無理無理無理!」大丈夫。安心してください。救うのは意地悪してきた人ではありません。

あなたが救うべきは……「あなたと同じ悩みを抱えている人」。

たとえば、あなたがいじめに遭って苦しんでいるとしたら、SNSなどで、同じいじめに遭っているであろう誰かに向けて、励ましのメッセージを投稿したり……。

あなたが夫婦関係で悩んでいるなら、同じ悩みを抱える人に、理解を示したり……。あなたが子どもの頃から漠然と孤独感を抱えているなら、同じ人の心に寄り添ったり……。

あなただから誰よりも理解できること。あなただから伝えられること。

これを同じ悩みで苦しむ誰かに向けて、言葉や行動としてプレゼントしてあげるんです。

実はこれって仕事の本質と一緒なんですよね。仕事って、相手に喜ばれることをして、対価をいただきます。それと同じことをやってあげる。

助けたい。心配。解決してあげたい。

ここは相手の課題に踏み込む可能性があるから要注意と、少し前に書きましたが、「救う」のポイントは、自分を助けるために行動するという、あくまで自分主体であることです。

だから、誰かを救うと書きましたが、今の自分を救うくらいの気持ちでやってください。

励ますことで生まれる3つの幸せ

相手を変えようとはしない。

受け取りたい人だけが受け取ってくれればいい。

そのくらいの気軽さでトライすること。

すると、何が起きていくのかというと、あなたが手を差し伸べた人から共感と感謝が集まってきます。

誰かを救ったつもりが、自分が救われていくのです。

励ますことで生まれる幸せは3つあります。

① WEを救うことができる……私もあなたも幸せ。
② 励ましているのに励まされる……与えたものが返ってくる。
③ 意地悪をしてきた人への牽制になる……励まし合っている感謝の輪の中にいじめは入る余地がなくなります。