鎌倉は元気だが、三浦半島は厳しい

また鎌倉、逗子、葉山も湘南エリアと同様、一定のブランド力を形成して地価は上昇傾向にある。

【図表】鎌倉エリア

問題があるのが三浦半島である。横須賀は人口減少が止まらず、地価上昇も弱い。三浦になると代謝率が極端に落ち、不動産が動いていないさまが鮮明だ。

【図表】三浦半島

県央部は活発だ。厚木、海老名、大和といった街では代謝率は9%台、地価上昇率も4%から5%と順調な伸びを示している。湘南エリアよりも地価が低めなのでお手頃だ。

【図表】神奈川県央部

結論。横浜で資産価値に期待するなら中心部か北部。川崎は武蔵小杉一点買い。湘南は茅ヶ崎まで。相模川を越えないこと。三浦半島は厳しい。県央部は穴場。

都心5区を凌駕する台東区、豊島区

最後に東京をみてみよう。都心部については代謝率が高く、地価上昇が顕著なのはあたりまえなので特にコメントはいらないだろう。面白いのが、インバウンドなどが集まる台東区や豊島区で人が活発に出入りしていることだ。地価上昇率も都心5区を凌駕している。人口増加も目立つ。

【図表】都心部

これが北東部の足立区、葛飾区、江戸川区になると途端に代謝率が落ち、地価上昇も都心に比べて緩やかになる。人口は伸びているので資産価値上昇は期待できるものの、相対的な劣後感は否めないところだ。

【図表】下町エリア