飲んで体調が優れなければ摂取をやめるべき

――最後のご質問です。「仕事がら不規則な食生活になるし、運動や睡眠の時間も十分とれません。健康食品により病気の予防につなげたいのですが、どうすればよいでしょうか?」

小島正美、山﨑毅『食の安全の落とし穴』(女子栄養大学出版部)
小島正美、山﨑毅『食の安全の落とし穴』(女子栄養大学出版部)

よーく気持ちはわかります。そして機能性表示食品等を活用していくことは悪いことではありません。機能性をうまく引き出せるような摂取方法、何を摂取していくのか、考えることもリテラシーの向上になりますし、信頼できる情報が掲載されているところで調べるのもいいでしょう。

紅麹サプリによる健康被害の問題を受けて、消費者庁では「機能性表示食品を巡る検討会」を立ち上げ、短時間にGMPと健康被害報告について今までより厳密なものになっていくと思われます。

利用する際には、機能性成分やその量を確認して、不安があればメーカーの問い合わせ先の記載があるので自分で聞いてみましょう。また、GMPマークがついているか、今服用している薬との飲み合わせはないか。また食品なのだから大丈夫と思わず、飲んでみて調子がすぐれないようであったらまずは摂取をやめることが鉄則でしょう。

【関連記事】
がんや早死にのリスクを高めるだけ…和田秀樹が「女性は絶対に飲んではいけない」と話す危険な薬の名前
漢方薬の飲み過ぎで「大腸が真っ黒」になる…医師が「副作用に注意すべき」と警鐘を鳴らす漢方薬の名前
「血液型で病気リスクがこんなに違う」O型に比べ脳卒中1.83倍、認知症1.82倍…という血液型とは何か
「ごはんにみそ汁、納豆、漬けものが体によい」は大間違い…日本人がもっと積極的に食べるべき"健康食材"
「10万人の胃腸を診た専門医が警鐘」日本人の約5割が毎朝食べている胃腸に最悪の"ある食べ物"