ねぎには厳しい規格がある

ねぎは日本の食卓で欠かせない身近な野菜の1つです。

生では、そのシャキシャキした食感と独特の香りや辛みが魅力ですが、火を通すと甘みが増し、とろりとした柔らかな食感が楽しめます。

ねぎには大きく分けて、「葉ねぎ(青ねぎ)」「中間種」「白ねぎ」の3種類があり、なかでも白ねぎは、その太さや長さの個体差が大きいのが特徴です。贈答品としても選ばれることの多い品種です。

市場に出荷されるねぎは、厳しい規格によって分類されます。例えば、夏ねぎは白い部分が長さ27cm以上、春ねぎや秋冬ねぎは30cm以上が求められます。

太さに関しても、Sサイズは直径1.3cm未満、Mサイズは直径1.5cm未満、Lサイズは直径2cm未満、2Lサイズは直径2.5cm未満と、細かく決められています。

市場に流通するサイズは2Lサイズまでで、それ以上の3L~5Lサイズのねぎは規格外とされ、見た目や味わいに関わらず、出荷することができません。

「300万本の中からたった数本」の「1本1万円のねぎ」

そこで最近、特別な品質の規格外野菜を高級な贈答品として販売するアイデアが注目されています。

例えば、「ねぎびとカンパニー」が作る、糖度20度以上の特大「寅ちゃんねぎ」は、300万本の中から数本だけしか選ばれず、1本1万円で売られる贈答品として話題になっています。

長ねぎ
写真=iStock.com/AndyVernum1
「300万本の中からたった数本」の「1本1万円のねぎ」(※写真はイメージです)

このねぎは明らかに違う見た目で、どっしりとした太さで柔らかいのが特徴です。

サイズによって2種類の商品があります。

・モナリザ……4L~5Lサイズ1本1万円
・真の葱……3L~4Lサイズ8本1万円