合わないと断定せず自分自身を見つめる
仕事に満足しているか否かは往々にして自分の気質に関係があるものだと、ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院の経営学教授、シガル・バーセイドは言う。生来、不満を持ちやすい気質の人もいれば、人生をもっと前向きにとらえるタイプの人もいるというわけである。
この仕事は自分に合わないと断定してしまう前に、まずは自分自身を見つめてみることだ。自分は単に不満を持ちやすいタイプなのではないかと自問してみるのは意味のあることだと、バーセイドは言う。むろん、それがわかったからといって、今の仕事をいきなり好きになるわけではないかもしれないが、少なくとも新しい仕事を探す前によく考えてみようという気にはなるはずだ。
目の前の仕事をやるための意義を見つけよう
スプライツァーの調査は、仕事により大きな意義を見出すことで職務満足度が劇的に向上することを明らかにしている。バーセイドも同じ結論に至っている。まずは自分の職責を別の角度からとらえてみようと彼女はアドバイスする。
たとえば、単調な作業が必要なポジションにいる場合であれば、その作業そのものはより長期的な目的を達成するための手段であり、それを未来永劫に続けるわけではないことを肝に銘じておくとよいだろう。
看護やソーシャルワークのような感情的負担の大きい分野にいる場合は、毎日くたくたになるけれど自分は他の人々を助ける仕事をしているのだと自分にあらためて言い聞かせよう。