似ている言葉の違いに敏感になり、自分の意見に当てはめる
次に、その言葉の本来の意味を辞書で調べます。
お手元に辞書がある人は、その単語の意味を調べてみましょう。辞書がない人は、Googleなどで「○○ 意味」と調べてみてください。
ちなみに「ロジック」の意味を明鏡国語辞典で調べると「①論理。論法」「②論理学」とあります。
そこから、その単語と似ている言葉をピックアップしていきます。
パッと思いつくならそれでOKですし、思いつかないなら、「○○ 類語」で調べてみます。
「ロジック類語」で検索すると、理屈 論法 辻褄 筋道 などが出てきます。それぞれ少しずつ意味が違いますよね。
類語として出てきた言葉の意味をさらに調べて、自分がここで言いたかったのはどれに近いのかを考えてみましょう。
同じ言葉でも、文脈(そこまでの話の流れや、相手、立ち位置など)によって、意味が変わってきます。
たとえば、「今、この場合は」たくさんある類語の中でどの言葉に近いのかを考えてみると、自分が言いたかったことがより明確になります。
そして最後に、「類語の中でこれが一番近い」と決めたその言葉と、もともと使っていた言葉の違いを考えてみてください。
よく似た言葉の意味の違いが説明できるようになると、自分がもともと何を言いたかったのかが言葉にできるようになります。
相手とのすれ違いをなくす声かけの種類
相手が使っているニュアンスと、こちらが受け取ったニュアンスが違う、ということはよくあり、それがコミュニケーションのズレを引き起こすことがあります。
たとえば、資料をまとめるように上司に指示され、「なる早で仕上げて」と言われた場面。自分は「今週中かなー」と解釈していたら、相手は「今日中」だと思っていた、なんてことはよくあると思います。
「今日中」の定義も曖昧で、上司は「自分が16時には外出するからそれまでに出せ」という意味だと勝手に決めていて、指示された側は「自分が帰る時間(残業も込みで20時)までに仕上げて、明日の朝に見てもらえればいいか」と思っていたりすることもあるでしょう。
相手がその言葉をどういう意味で、どういう背景があって、相手にどうしてほしくて、使っているかは、確認しないとわかりません。
会話の中で、「今おっしゃった、○○って、こういう意味だと受け取ったんですけどそれであっていますか?」と確認をする習慣をつけてみてください。
それは相手にとっては失礼なことではなくて、相手もざっくりとしか捉えられていなかったことを確認できるので、ありがたいことなのです。
(ただし、相手がものすごく急いでいるときに聞くとイラっとされるかもしれませんし、相手が気持ちよく話している間に、いちいち確認すると、話の腰が折れるので、確認するタイミングが重要です。相手のタイミングを読むことも、「観察」によって培われる力です)。