ダイエット中の孤独はYouTube動画で解消

――ダイエット中、停滞期はありましたか?

数回ありましたね。期間は2週間から長くて1カ月。そんなときにSNSで流れてくる「2カ月で10kg減!」というような投稿を見ては「自分はいつになったら痩せるんだろう」と余計落ち込んでいました。

――どのようにして停滞期を乗り越えましたか?

体重変化を1週間単位のグラフで見ると直線ですが、3カ月単位で見てみると、じわじわと減ってグラフが斜めに下がっていました。「少しずつでも減っているならやり方は間違っていないということだから、続けていれば痩せる日がくるだろう」と自分で自分を励ましていましたね。筋トレをしていたので、「体重が減らないのは筋肉が増えているからかもしれない」と前向きに考えるようにもしていました。

体重の推移
筋トレだけしかしていなかった最初の1カ月は体重が戻ってしまったが、食事管理をしてからはグラフが右肩下がりに

少しでも「減っている」と感じられるように、ダイエットの成果を体重以外の数値でわかるようにしたのも効果的でした。太ももやウエストなど部位ごとの目標値を設定して、毎月サイズと体脂肪を測っていました。

最終的にウエストは-24cm、ヒップは-15cm細くなり、体脂肪に関しては現在は12%減って23%になりました。ダイエット前はヒップ1m超えからのスタートだったのですが、数値で経過を見ることでちゃんと減っているのがわかり励みになりました。

定期的に撮影された背中の写真
定期的に背中の写真を撮影し、見た目の変化に気づけるようにした。腰や肩周りのぜい肉が取れてスッキリとしたラインに

ダイエットは常に孤独との戦いでしたが、辛いときはYouTubeの動画に助けられました。たとえば大会に出場するボディビルダーの動画を見て、「この人が朝から有酸素運動をしているなら、私も今からジムに行ってこよう」と一緒にがんばる仲間のような気持ちになっていました。食事でめげそうなときも、大会前のボディビルダーの食事量を見て「それに比べたら私はかなり食べられているから幸せ!」というマインドになれました。

試着が楽しくなり、人生で一番洋服を買うように

――12kg痩せてみて、周りの反応はいかがですか?

久しぶりに会う友達に「誰かと思った!」と言われて嬉しくなりました。カラダが一回り小さくなってフォルムが変わったので、着ぐるみを脱いだような変化だったかもしれません(笑)。

――痩せて体型や体調に変化はありましたか?

痩せてサイズダウンして、初めてSサイズのパンツが入ったときは感動しました。それまではいかに太い部分を隠すかで、地味な服ばかり選んでいたのですが、着たい服が着られるのが喜びですね。試着が初めて楽しいと思えて、今が人生で一番洋服を買っています(笑)。

他には、たんぱく質が不足しないように意識して摂るようになったからか、肌質が良くなり、トーンが上がりました。以前は悩みだった便秘も驚くほど改善しました。

――精神面で変化はありましたか?

痩せる前は「仕事ができる人ほど健康管理もちゃんとできている」という考え方に共感しつつも、不摂生がやめられず自己嫌悪になっていました。ですが今回食生活を改善し、ダイエットにも成功したことで自信がつきました。

――これからの目標はありますか?

去年の夏から、ダイエットで悩んでいる方のお役に立てたらとSNSでの発信を始めました。「投稿を参考にしたら痩せました!」と言ってくださる方も多く、最近ではDMを下さった方にオンラインで個別にアドバイスをさせていただくことも。「話してモチベーションが上がった」などのお声をいただくとうれしいですね。

将来的にもみなさんのダイエットのお手伝いができるような仕事ができたらいいなと思っています。

※本記事は個人の経験に基づいた内容になります。食事管理や運動は自身の体調を考慮して行ってください

(取材・執筆/小菅 祥江)
AI食事管理アプリ『あすけん』
本記事は、AI食事管理アプリ『あすけん』の「ダイエットの知識」コラムからの転載記事です。元記事はこちら
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