しゃべるのをやめる
相手に気持ちよく話してもらうには、どうしたらいいでしょうか?
それは「しゃべるのをやめる」ことです。
日常では、仕事の話だけではなく、ちょっとした雑談や何気ない会話も存在します。
例えば、会社のエレベーターで同僚とバッタリ会ったり、営業先に向かう途中、上司と2人きりで移動したり。
はじめましての人との会話も、ちょっとした地域のコミュニティに参加するときも、他愛もない会話で互いの関係性を育むことがあります。
そんな場面で、マシンガンのようにしゃべりまくる人がいたら……。
聞いているほうはきっと居心地が悪いでしょう。
「おしゃべり」という言葉は、決していい意味では使われません。
私はこれまで雑談力の本を3冊書いてきましたが、これはハッキリ言えます。
会話がはずむポイントは、「自分がしゃべるのをやめて、相手にしゃべってもらうこと」だと。
「しゃべるのをやめる」と言いましたが、ずっと無言でいることではありません。
相手から会話を引き出すことです。
会話を引き出すポイント
会話を引き出すポイントは3つの循環を意識すること。
1.質問する
2.リアクションする
3.フィードバックする
具体的にはこうです。
質問「おはようございます。先輩、最近忙しそうですね?」
リアクション「えっ! そんなにたくさん仕事を抱えているんですか」
フィードバック「先輩、相当タフですね」
リアクション「えっ! そんなにたくさん仕事を抱えているんですか」
フィードバック「先輩、相当タフですね」
何気ない会話ですが、質問して、相手の回答にリアクションをし、自分の感想をフィードバックする。これだけで、また相手が何か話してくれます。
質問「はじめまして。今日はどちらからお越しになられたんですか?」
リアクション「山梨からですか!」
フィードバック 「私も一度行ったことがあるのですが、本当にいいところですよね」
リアクション「山梨からですか!」
フィードバック 「私も一度行ったことがあるのですが、本当にいいところですよね」
こんな感じで、質問→リアクション→フィードバックを通じて相手から会話を引き出します。
この3つがないと、
・質問されない=興味を持たれていないと感じる
・リアクションがない=話を聞いていないと感じる
・フィードバックがない=何を考えているかわからない人だと感じる
相手にこんな印象を与えてしまいます。