キーボードで入力するより手書きが効果的

学生時代の英語の授業だけで、私たち日本人が英語を話せるようにならない理由の一つに、自分とは関係のない例文を学習していたことがあるでしょう。ですから英語日記では自分の思い入れのある分野、自分について書くことで、必要なフレーズを学ぶことができます。

人は自分に必要なことや、好きなことは忘れにくいものです。まんべんなく学習するスタイルではなく、本当に自分に必要なフレーズや単語を集中して覚えていくことがコツの一つです。

それでは、早速ノートとペンを用意して、日記の準備をしましょう。「手で書くの?」と思いましたか?

手を使って紙に書いてほしいのには理由があります。学生を追跡調査したノルウェー科学技術大学教授のオードリー・バンデルメーア氏は論文の中で、キーボード入力ではなく、自分の手で書くことで多くの感覚が活性化され、よりよく学び、記憶できると言っています。

私の経験からも、キーボード入力よりも書いたほうが、記憶が定着しやすいように感じています。めんどうかもしれませんが、一度ぜひ手書きの日記を試してみてください。違いを感じることができなければ、スマホに変えてください。

【図表2】英語日記のステップ
[完全版]すごい英語独学』(かんき出版)より

天気、食べたもの、読んだ本…シンプルな日記から始める

〈STEP1 書いてみよう! 1行日記〉

まずは、特別なルールを決めず、好きなように英語で1~3行書いてみましょう。書きたいことがないという人は、天気のことや、そのときの自分の気持ちをシンプルに書くことからはじめます。

他にも、その日食べたものや、読んだ本やドラマのタイトルなどを書くのもいいでしょう。日記は後から読み直すこともあるので、日付も忘れずに。

【図表3】1行日記
[完全版]すごい英語独学』(かんき出版)より