頓挫する人の共通点6
逆に頓挫する人の共通点として考えられるのは、次の6つです。
(1)マーケットベースで物事を見てしまう
(2)マーケット全体が悪いときに保有銘柄を損切り
(3)短期間で利益確定
(4)投資方針が固まっていない
(5)目先の株価の動きをしょっちゅう確認する
(6)憶測で語る
(2)マーケット全体が悪いときに保有銘柄を損切り
(3)短期間で利益確定
(4)投資方針が固まっていない
(5)目先の株価の動きをしょっちゅう確認する
(6)憶測で語る
ひとつずつ解説しましょう。
(1)マーケットベースで物事を見てしまう
米国利下げが遠のいて株価が大きく下がった、円安になった評価額が戻った……など、マーケットに張り付いてそわそわするのは失敗のもとです。株価が下がったから怖くて売って楽になろうとか、株価が戻ったから損しないうちに売ろうと考えがちになります。
(2)マーケット全体が悪いときに保有銘柄を損切り
投資していると1年に1度はマーケット全体が大きく下落することがあります。数年ごとにより大きな下落があります。そこで、保有銘柄が連れ安して怖くなって、冒頭で紹介した「新NISAを損切り」に走ると失敗します。株価は、長期では企業価値に連動することを忘れてはいけません。
(3)短期間で利益確定
小さく儲けても、生涯の資産形成で考えるとほぼ恩恵なし。新NISAは売買を繰り返すことを前提としていません。儲けて売っても、非課税枠が再利用できるのは翌年以降なのです。つまり、短期売買を繰り返すように制度設計されていません。
(4)投資方針が固まっていない
ポートフォリオが高配当株や無配の成長株などでバラバラに構成されるのは望ましくありません。ただし、高配当株をコアとして安定的に運用するなかで、無配の成長株をサテライトとして資産成長を加速させるなど、はっきりと方針が固まっているならこの限りではありません。
(5)目先の株価の動きをしょっちゅう確認する
1時間ごと、暇さえあれば、暇でなくても……株価を見てしまう。長期の資産形成を目指すなかで、目先の株価の動きをしょっちゅう確認する意味などありません。短期思考に陥る危険性があります。
(6)憶測で語る
溢れる情報を鵜呑みにして情報に溺れてしまい、勝手な憶測で判断をするのは良い結果を生みません。