軌道に乗る人の共通点6

軌道に乗る人の共通点として考えられるのは、次の6つです。

(1)ゴールベースで物事を見られる
(2)最低でも数年は保有して長期で利益を得る
(3)増配株を長期保有して超高配当化を狙う
(4)投資方針が固まっている
(5)株価の確認は1日1~2回以下
(6)事実だけを見る

ひとつずつ解説しましょう。

(1)ゴールベースで物事を見られる

投資の目標設定をして、その目標と現在とのギャップを意識して、どう行動するべきかという視点で判断することが大事です。たとえば、マーケット全体が不調で株価が下落した→安く買うチャンスだから追加で投資しようと判断できる人は強いです。活用法(2)のケースだと、高配当株が安く買えるので、それだけ配当利回りが上がるということなのです。

(2)最低でも数年は保有して長期で利益を得る

株価は、短期では需給で決まり、長期では企業価値で決まります。企業価値とは簡単にいえば「どれだけ物やサービスを売って、どれだけ稼げる企業なのか」ということでしょう。この法則に則り、短期売買で小さな利益を追うのではなく、長期投資に見合った優良銘柄を選択して大きく利益を狙いたいところです。活用法(1)にあたる投資信託であれば永久保有でもいいくらいです。

(3)増配株を長期保有して超高配当化を狙う

増配株とは、配当金を増やし続ける株のことです。長期保有することで、自身の投資額(簿価)に対する配当利回りが高配当化することが狙えます。10年保有で、自分の投資額に対する配当利回りが10%を超えることもあります。ここまで育てられれば、個別株でも永久保有が視野に入ってくるでしょう。

ビジネスマンの足、スタートとゴール
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです
(4)投資方針が固まっている

投資方針に芯があることが大切です。投資信託狙い、日本の高配当株狙い、米国の増配株狙い、日米の増配株狙いなど、投資方針を固めましょう。

(5)株価の確認は1日1~2回以下

長期の資産形成を目標とするなかで、株価の確認は1日1~2回以下で十分です。投資信託への積立投資なら、マーケットをまったく見なくても大丈夫なくらいです。個別株を持つ場合は、保有銘柄が単独で大きく下落した場合に原因確認が必要なので、まったく見ないのも良くありません。

(6)事実だけを見る

国は制度を決める(改悪する)ために「観測気球」を打ち上げて、世論の様子を見てくることが度々あります。先述の医療・介護保険に、金融所得の反映のありかたを検討する旨の発表もそのひとつです。いろんな報道があります。SNSでも玉石混交の情報が流れます。情報収集が大切とはよく聞きますが、大事なことは、正しい情報源から正しい情報を得て、事実だけに基づいて判断することです。