句点のたびに聞き手の理解が深まる

一方で、わかりやすく一文ごとに区切るとこのようになります。

こちらも音声で聞くイメージで読んでみてください。

>スピーチライターの千葉佳織と申します。私たちは話し方トレーニングkaekaというサービスを運営しているんです。このたび『話し方の戦略』という本を出版することになりました。この本は5000人以上のトレーニング実績をもとに話し方を体系的に解説しています。

4つの文章に分かれ、明確に一文が短くなりました。

ひとつの文章の情報量が厳選されることにより、句点がくるたびに内容が記録されていくような感覚を持っていただけると思います。

細かく文章を区切って一文ごとの時間を短縮し、句点のたびに理解の回数を増やしていく。

そうすることで、情報がわかりやすくなります。

一文が長くなる「この口癖」に注意

そもそも日本では、書き言葉に比べて、話し言葉を学ぶ機会は多くありません。

千葉佳織『話し方の戦略』(プレジデント社)
千葉佳織『話し方の戦略』(プレジデント社)

「一文を短く」と聞くとあたりまえのように思えますが、じつはかなり多くの人がうまくできずに苦労します。

日常的な会議や面接の場面でも、一文が長くてわかりづらい話をしている人がとても多いのが現状です。

とくに、「ですが」が口癖になっている人は要注意です。本来「です。」と文章を区切るべき場面で「ですが~」と続けてしまうと、だらだらと話が長くなってしまいます。

話し言葉では、意識的に句点を入れて、一文を短くすることを心がけましょう。

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