食は今後ますます日本の重要な収入源になる
人口が減少していき、少子化によって国力が弱くなっていく日本において、食は世界に誇れる極めて重要なコンテンツだ。
2013年12月に和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、和食および日本料理、日本の食文化の素晴らしさが、あらためて世界から認識されるようになった。2023年の農林水産物・食品の輸出額は、好調だった2022年からさらに2.9%増の1兆4547億円と過去最高を記録。世界から日本の食品が求められていることがわかる。
また、2023年12月5日に発表された「ミシュランガイド東京2024」では、三つ星が12軒、二つ星が33軒、一つ星が138軒と、東京は引き続き世界で最も多くの星を獲得した。
一生のうちで一度日本に訪れるかどうかといった訪日外国人にとって、東京を例に挙げれば、10万以上ある飲食店の中で“ある店”に足を踏み入れることは、驚くべき邂逅であるといえよう。
訪日外国人は良い食体験を紡ぎ、飲食店が利益を上げ、両者が互いに気持ちよく過ごせれば、これ以上に喜ばしいことはない。