同窓会でしてはいけない「2つの話」
もう一つ、働いているときには、ある種の出世競争があります。40代、50代で選別過程が行われている途中だと、そのことがどうしても引っかかります。だから、同窓会をやりにくい面があります。
しかし、シニアになると、その話はもう過去のことになります。そういうことから解放されます。同窓生の間の出世競争がなくなるわけです。そういう意味でも、いい関係が結ばれるのではないかと思います。だから、同窓会をやりやすくなるのだと思います。
私の場合、同窓会の中でも、高校の同窓会が圧倒的に多くなっています。それは、高校は同質的メンバーの集まりだからです。友達がどういう人間かを一番よく分かっているから、一番集まりやすい。これが、「同窓会に関する2つの法則」の第2法則です。
ただ、そういう集まりで決して話してはならないことが幾つかあります。
第1は、経済的な条件のこと。経済状況の話はしないほうがいいと思います。若いときにも、収入を聞くのは、よくないことでした。相手が高過ぎて、ショックを受けるかもしれない。
「病気の話」はケースバイケース
高齢者になっての同窓会では、年金のことは絶対話すなというのがルールです。私の同窓生には、海外、とくにアメリカで長期間で働いていた者が多く、アメリカから年金をもらっている者がかなりいる。そうすると、今、円安になっているので、彼らは非常に豊かになっています。そこで、妬みを買う可能性があります。
もう一つ同窓会で絶対話してはいけないのは、病気の話だといわれています。
ただ、われわれの会では、病気の話は時々出ます。経験談で役に立つことが多いのです。私はスロージョギングをやっていたのですが、友人の一人が、ジョギングはよくないと言いました。足に負担がかかるから。だから、歩けと。大股で歩いたほうがよいと言うのです。
そのアドバイスに従って、スロージョギングはやめにし、歩くことにしました、大股で。確かに、少し足を痛めてから、そのほうがいいと分かりました。
この類の話は時々あります。それらは、お互いに役に立ちます。いい情報交換になります。だから、病気の話は、必ずしも禁句ではないと思います。