「紙一枚」でコミュニケーションはぐんと楽になる

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は、『「伝える前」が9割』でした。

浅田すぐる『「伝える前」が9割』(KADOKAWA)
浅田すぐる『「伝える前」が9割』(KADOKAWA)

あなたは、伝えるのが得意なほうですか? もしくはあまり得意ではなく、できれば話さずに済ませたいと思っていますか? 特に後者の方にとって、本書は強い味方となってくれるでしょう。

本書のメインメッセージは、伝える前の準備によってコミュニケーションは格段にラクになるということ。具体的には、伝える前の思考整理をしたり、相手に伝えたい情報をまとめておいたりするための「紙1枚」をつくることが推奨されます。

「紙1枚」のつくり方は簡単。紙に4×4の枠をつくり、左上のフレームに日付とテーマを記載して、枠内にキーワードを書き入れていくだけ。最後にキーワードをつないで、伝えたい順番を決めればOKです。

自己紹介からプレゼンまで、幅広く使える「紙1枚」メソッド。マスターすれば、伝えることは怖くなくなるはずです。

心理的安全性が高い職場をつくる方法は

第5位の『何でも言える職場はどっち?』にもご注目ください。

池本克之『何でも言える職場はどっち?』(自由国民社)
池本克之『何でも言える職場はどっち?』(自由国民社)

心理的安全性が高い職場やチームをつくりたいと思っているけれど、何から始めればいいのかわからない――。そんな人におすすめしたい一冊です。

本書の特徴は、職場でよくある104のシチュエーションを題材に「心理的安全性の高い職場をつくるにはどちらのスタンスをとればいいか?」を二択クイズにしている点。「どっちだろう?」と考えながら、楽しく学ぶことができます。

たとえば「挨拶は自分からする? 自分からしない?」というクイズ。正解は「自分からする」です。その理由は、挨拶には「味方であること」を相手に知らせる効果があるから。挨拶が活発になれば、職場の心理的安全性はおのずと高まっていくでしょう。

リーダーやマネジャー、経営層、人事担当者はもちろん、気持ちよく働いて成果を出したいメンバー一人ひとりにもぜひ手に取ってほしい、チームづくりの教科書です。