相手の心をつかむにはどんな話し方をすればいいか。研修講師の深谷百合子さんは「思考パターンには人それぞれ違いがある。ちょっとした会話から相手の傾向を理解して、言葉の選び方を変えられるといい」という――。
※本稿は、深谷百合子『賢い人のとにかく伝わる説明100式』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
五感のどれが優位か、人によって違いがある
私たちは、五感を通して物事を認識したり、思考したりしています。アメリカで開発されたNLPという実践的な心理学によると、人には利き手や利き腕があるように、視覚、聴覚などの感覚の中にも、人によってよく使う感覚はそれぞれ違いがあるそうです。
NLPでは、人の持つ感覚を3つに分けて、それぞれの特徴を示しています。その3つとは、「V:視覚(Visual)」「A:聴覚(Auditory)」「K:体感覚(Kinesthetic)」です。
例えば、あなたが何か新しいことを学ぶとき、「図や動画を見る」「講義を聴く」「実際にやりながら学ぶ」の中で、どの方法が一番自分に合うでしょうか。「図や動画を見る」という人は「視覚」、「講義を聴く」という人は「聴覚」、「実際にやりながら学ぶ」という人は「体感覚」をよく使う人だと言えます。