結論は次の会議に持ち越し

こんな状態で会議をしても、時間内にまとまるわけもなく、「結論は次の会議に持ち越し」となるのが目に見えています。

決断者がはっきりしていれば、次のステップや方向性を決められるかもしれませんが、このような組織は決断者が決まっていなかったり「関係者全員の合意」が必要だったりするので、この場で何かが決まることはないでしょう。

恐ろしいのは、果たして次の会議では、決めるための準備がAさんその他によってなされるのかどうかです。

決断者が複数いて、意見が食い違ってしまえば次の会議でも決まらないかもしれません。

根回ししたほうが気持ち良く行動できる

そして、あなたがAさんのチームのメンバーだったら、どう思うでしょうか?

ヴィランティ牧野祝子『結果を出してサクッと帰る 神速時短』(すばる舎)
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上司が何か提案しているようだが、いつまでも決まらない。次の会議で決まるかと思ったら、また先延ばし……。自分の頑張りが意思決定に関与するわけでもなく、まるでモヤに包まれたような状態で仕事をすることになってしまいます。

「根回し」というと、いかにも前時代的で、余計な時間をとられるようなイメージがあるかもしれません。

しかし、このように意思決定までのプロセスを整え、決断した後に気持ち良く組織として行動できること、そしてそれにメンバーが関わることの影響などを考えると「即決時短企業」の方が圧倒的に結果につながるに決まっています。

あなたの企業、もしくはチームはどちらのタイプでしょうか?

もしあなたが、「ひとりで悩む」方のAさんだったなら、周りを巻き込む決断の時短にトライしてみませんか?

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