「根回し」で意見を整理する時間が生まれる

CさんはAさんの話を聞いて、あれこれ意見を言ったり質問をしたり。

Aさんはそれを参考に、チーム内でも壁打ちし1ページ資料をアップデートします。

BさんはBさんで社内で意見交換し考えを深めているようです。

AさんはCさんと話すことによって自分の想いが強まったり、新たな気づきがあったりするでしょう。

Cさんも会議でいきなりこの件について聞くのではなく、事前に話があることで自分の意見を整理する時間が生まれます。

部下に指示する人
写真=iStock.com/mapo
チーム内でも壁打ちし1ページ資料をアップデートする(※写真はイメージです)
【ステップ2】会議でのディスカッションと決断

さて、いよいよ社長を交えた会議が行われます。形だけの「シャンシャン会議」ではなく、議題がどう進み何が決断されるか、始まるまでは誰もわかりません。

Aさんは満を持してプロジェクト進行の是非をアジェンダに出します。

社長からGOサインをもらうことに成功

壁打ちで想いを強くし、新たな気づきを得たAさんは、アップデートした1ページ資料をあらかじめ会議の参加者たちに送っていました。

「ご覧いただいたようなこれらの理由で、このプロジェクトを進めたいと思います」

すでに根回しを受けて、賛成の立場になったCさんは肯定的な意見を述べるでしょうし、反対意見を持っているBさんは、自身で深めた反対意見を述べます。

最終的な意思決定は社長に委ねられました。

「1ページ資料を読み、Cさん、Bさんの意見を聞いたうえで、私はAさんに同意する。ただ、投資額が多いから、一歩ずつ進めて、毎回この会議で報告し話し合おう。ただ、スタートすることは決定したから、進めてくれ」

無事に社長からGOサインをもらうことに成功しました。