適度な塩分は必要
このバランスを整えるために、ナトリウムもカリウムもバランスよく摂取するといいでしょう。
ナトリウムをとるのにおすすめなのが梅干しです。
ドクターストップがかかっている人でない限り、適度な塩分は必要です。
梅干しはミネラルも豊富なので、朝食などに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ただし、減塩タイプのものには防腐剤などの添加物が入っているものが多いので、選ぶなら塩分濃度15%以上の、昔ながらのしょっぱいものにしましょう。
一度に丸ごと1個食べなくてもかまいません。梅干しなら量も調整しやすいでしょう。
カリウムの摂取には、果物がおすすめです。
副腎疲労でクリニックを訪れる患者さんで、果物を食べていないという人が多いことに驚いています。果物は糖質が高いために食べないようにしている、というのがその理由のようです。
ただ、そのメリット・デメリットを考えたとき、メリットのほうを優先すべきだと思います。
果物はビタミン、ミネラルを豊富に含む
たとえば朝から同じ糖質をとるならパン(小麦)からとるよりは果物からとるほうがいいでしょう。
果物はビタミン、ミネラルを豊富に含むだけでなく、食物繊維も摂取できます。さらに抗酸化作用が強い成分も含まれています。
またホールフードといって、食材全体をそのまま食べることにより、さまざまな栄養が摂取できるメリットもあります。
もちろん果物には、農薬の問題などデメリットもあります。
安全性がはっきりしているもの以外は皮をむいて食べるように心がけましょう。
また、糖質が気になる人は糖度の低い、甘くないもの、酸っぱいものを選ぶようにしましょう。
果物以外でカリウムを摂取するには、こんぶやひじきなどの海藻類のほか、にんにく、アボカド、納豆、さつまいも、旬の生野菜もおすすめです。