脳は腸から直す

「ブレインガットコネクション(脳と腸の関係)」という言葉があるように、腸と脳の関係は重要です。

今日の医学では、「脳は腸から治す」というのがスタンダードな流れになってきました。腸を治すことで脳は落ち着いていきます。

実際、認知症状がある人で、便秘ではない人を探すのは難しいといわれています。

認知症状がある人で、便秘ではない人を探すのは難しい
写真=iStock.com/seb_ra
認知症状がある人で、便秘ではない人を探すのは難しい(※写真はイメージです)

逆に、元気なお年寄りに便通状態を聞くと、とても良好だと答えます。

こうした事実からも、脳と腸が深くつながっているのがわかるでしょう。

副腎が疲れるとカリウム・ナトリウムが不足

ナトリウムとカリウムは、お互いに天秤てんびんのようにバランスを取り合っている関係です。

副腎が疲れ始めると、コルチゾールがさかんに分泌されます。この過程でナトリウムを吸収し、その分カリウムを排出しようとするので、カリウムが不足しがちです。

ところが副腎疲労が進み、副腎が疲れきってコルチゾールを分泌できない状態になると、ナトリウムを吸収できずに尿として排出されてしまうので、ナトリウム不足にもなります。

副腎疲労になると、このようにカリウムとナトリウムのバランスが乱れがちになります。同じ人であっても、時と場合によって、ナトリウム不足になったりカリウム不足になったりするのが副腎疲労の人には多いのです。